小野寺悠(おのでらはるか)選手は、帝京大学希望の星です。全国高校駅伝に2年連続で出場していますが、飛び抜けた成績は残してはいません。
しかし、2017年の全国都道府県駅伝で5位に入る好成績を残すと、続く2018年の日本学生ハーフマラソンでは19位に入り、帝京大学の関係者に大きな希望を与えたのです。
そうです、日本学生ハーフマラソンは毎年3月に開催され、多くの有力ランナーが競う大会なのです。その大会で19位は大したものです。1年生の中では4位に入る素晴らしい結果なのです。
まだ3大駅伝の出場の経験はありませんが、2019年の箱根駅伝への出場が期待されています。2018年全日本大学駅伝予選会では2組で8位に入りました。調子も上々です。
帝京大学の弱点は山の上りです。上りのスペシャリストが欲しいところです。そこに名乗りを上げたのは小野寺選手なのです。そのポテンシャルの高さは日本学生ハーフマラソンで示しました。
2019年箱根駅伝でその能力がどの程度発揮されるのか、大きな見どころと言えるでしょう。
ここでは、そんな小野寺選手のプロフィールや中学・高校などの経歴、そして気になる自己ベストについてご紹介します。
小野寺悠選手ってどんな人?

小野寺選手は、一言で言えば未知の可能性を持つ期待のランナーです。3大駅伝を一度も走っていない選手ですが、箱根駅伝でブレークしそうな選手なのです。
その適性は山の上りと言われています。帝京大学は2017年の箱根の上り区間5区で18位、2018年は8位と上りを苦手にしています。この区間の走りが命運を決めると言っても過言ではありません。小野寺選手のような山の適性を持った選手が出て来たのは光明と言えるでしょう。
その理由は、小野寺選手の才能もさることながら、帝京大学の科学的なトレーニングによる所が大です。「スポーツ医学センター」のサポートを受けてのトレーニングが選手の能力を引き出すのです。
帝京大学は持ちタイムではライバルチームに劣ってはいますが、選手の能力を100%引き出すことで箱根駅伝で上位に入る成績を上げているのです。
ですねですね!
いい選手いっぱいいます!熊崎さんのとき、早稲田より前ですからね…笑
そーなんですよ!帝京はほんとに3、4年生で強くなる選手が多いんで、選手育成がすごいですよね^^*
中野監督尊敬です— MICHIKA(駅伝) (@luckygirl_2001) October 15, 2017
中野孝行監督は常日頃こう言っています。
「箱根駅伝はトラックの自己記録で決まるわけではない」
「強い選手が勝つのではなくて、その日1番良い準備をした選手が勝つんです!」
小野寺選手は箱根駅伝に向けて着々と準備を積み重ねています。良い準備が出来るとしたら、箱根で一躍ヒーローに躍り上がる事もあり得るでしょう。
日本学生ハーフマラソンでその片鱗を現しています。どこまで伸びて行くのか、楽しみな選手ですね。箱根の5区には、山のスペシャリストと言われる法政大学の青木涼真選手や東海大学の西田壮志選手など強敵が山ほどいます。

そんな強豪たちに食らいついて行って欲しいですね。そうすれば勝機が見えてくるかもしれません。
性格については謎の選手です。まだ注目されていないこともあって情報が少ないからです。ただ、精神力が強い選手だということはその顔つきに表れていますよね。
都大路2015
加藤学園
3区小野寺悠(区間15位)
4区荻野太成(区間4位)
小野寺君7人抜いて22位に挙げる。
荻野君が3000m障害日本人1位の意地を見せて9人抜いて一気に流れを引き寄せる。 pic.twitter.com/ZrX6pDhDma— はし (@hasi07170923) December 20, 2015
その強い気持ちが今箱根に向いています。箱根でも熱い走りが見られそうですね。
では次に、小野寺選手のプロフィールと経歴についてご紹介します。
小野寺選手のプロフィールと経歴について
プロフィールについて
名前:小野寺悠(おのでらはるか)
生年月日:1999年1月18日
出身地:静岡県小山町
血液型:不明
身長:170cm
体重:57Kg
所属:帝京大学
静岡県小山町はあの金太郎(坂田金時)生誕の町です。東には足柄山地があります。そんな地形の中で山道の適性を磨いていたのでしょうね。箱根駅伝の舞台にも近い町です。箱根の地形もよく知っています。地の利があるのは大きなアドバンテージですね。

経歴について
2区38位(2014年全国高校駅伝)
3区15位(2015年全国高校駅伝)
13位(2016年度高校生ランキング5000m)
5区5位(2017年全国都道府県駅伝)
19位(2018年日本学生ハーフマラソン)
小野寺選手は、小山町立小山中学校を卒業後、私立加藤学園高等学校に入学しました。帝京グループとは提携しており、多くの学生が帝京大学に進学しています。小野寺選手もそうですね。
箱根駅伝で区間賞を取るなど大活躍した青山学院大学の下田裕太選手(現:GMOアスリーツ)もこの学校の卒業生です。加藤学園は小野寺選手が走った2015年に悲願の入賞をするなど全国高校駅伝でも有名な学校です。
日体大記録会 5000m 38組
下田裕太 選手(GMO) pic.twitter.com/80PVOOjkFV— m (@00hpy) 2018年11月12日
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小野寺選手は全国高校駅伝では大きな活躍はしませんでしたが、5000mでは高校生ランキングで13位に入るなど既にそのスピードランナーとしての資質を示しています。
帝京大学に進学した後は、まだ3大駅伝の出場の夢が叶っていません。しかし、2018年日本学生ハーフマラソンで19位と目覚ましい活躍をすると一躍脚光を浴びる存在になったのです。
その後の出雲駅伝や全日本大学駅伝には惜しくも出場がなりませんでしたが、山に強い事から箱根駅伝では帝京大学の秘密兵器になるのではないかとファンから熱い視線を送られています。
自己ベストについて
日本学生ハーフ NPB
帝京大
1:03:53 島貫温太(2)
1:04:17 田村丈哉(2)
1:04:30 平田幸四郎(2)
1:04:31 小野寺悠(1)
1:04:58 星岳(1)
東京国際大
1:04:09 伊藤達彦(2)
中央学院大
1:04:16 高橋翔也(1)
1:04:25 石綿宏人(1)
1:04:57 有馬圭哉(2)— 駅伝・長距離 (@tw02rr) March 4, 2018
NPBとは、自己ベストの事ですよ。小野寺選手はこの大会で1時間4分31秒という記録で自己ベストを更新しました。昨年箱根駅伝の新山の神と呼ばれた法政大学の青木涼真選手の記録は1時間4分12分ですから、その後姿が見えて来たという事ですね。
そうです、青木選手のハーフのランキングは179位です。それほどの記録ではありません。箱根の山で勝つには上りに適正がないと難しいという事です。その点、小野寺選手は適性がありますし、小さな頃から箱根のすぐ近くで育ってその地形を熟知しているのでとても有利なのです。
最後に
箱根駅伝の出場が見えてきました。右肩上がりに成長している姿を見せつけて箱根の山で輝いて下さい!
東海高校駅伝 1区
加藤学園・小野寺悠くん
島田・池田耀平くん
浜松日体・鈴木創士くん#東海高校駅伝 #加藤学園 #島田#浜松日体 pic.twitter.com/Ce7fs1tdda— あいぼん (@ailove_sas) November 27, 2016
2018年になって目覚ましい活躍をし続けています。調子も上がっています。人生最初の舞台が箱根駅伝というだけで素晴らしい事です。
しかも走るとしたら箱根駅伝で一番脚光を浴びる箱根の山登りとなるでしょう。これ以上ない舞台装置が揃っているのです。
初陣ともなるとプレッシャーも掛かるでしょうが、気負わず、その力を精一杯出して謎の人から超有名人に大変身する事を楽しみにしています。
しっかり応援しますよ!